「設計事務所の設計した家は雨漏りが多い」と言われる理由

2011.10.14

建築・設計は絵(図面)をきれいにデザインできれば、それが全てのように受け取られがちですが、本来は設計の分野も建築の分野もその裾野は広いのです。住宅建築の設計は意匠(デザインプラン)、構造、設備、その他に最近は換気計画、熱量計算、気密断熱の詳細施工図、防水の詳細施工図など幅広く知識を必要とします。通常、雑誌などで見かける設計者、デザイナーと呼ばれる人は、ほとんどが意匠の設計者です。意匠の人は構造、防水などの細かいおさまりに弱く、構造の人は設備が弱い。設備の人は気密や断熱のことがよくわからないようです。つまり、きれいなデザインを描けても実際の施工が人任せでは、責任を持った現場とはどんどんかけ離れてしまいます。例えば、一般論ですが設計事務所の設計した家は雨漏りが多いと言われています。外観の見栄えを良くしようとするために、軒を短くしているにもかかわらず、特別な防水を施そうともしないせいです。施工現場をよく知らないため、見栄えばかりにとらわれ、無理なデザインを要求しているのが原因です。鉄骨を使い、コンクリート打ちっぱなしの家なども平気でデザインします。防水の問題は棚上げにしたままなのです。雨漏りや結露などクレームが発生すると、施工する側に責任を押し付けがちですが、実際は設計段階で問題ありなのです。

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