夜、家を閉め切って寝ると、すき間の多い家でも、二酸化炭素の濃度が高まり、汚れた空気の中で寝るようなことになってしまいます。ですから、メンテナンスや故障の少ない、二四時間単純に動きつづけるシステムがいちばんよいと思いますが、耐久性の点で、国産メーカーには適当なものがなく、現在はドイツのEBM社のモーターがいちばん安心して使えるようです。この換気扇に要する電気代は1ヵ月に1000円ほどですが、この電気代は冷暖房コストで何倍にもなって返ってきますし、人間にとって新鮮な空気を供給することは何より重要ですから、現代生活の必要コストと割り切ったほうがよいでしょう。一般に、春秋のように外気が快適な季節は、換気量は多いほど快適ですから、窓を開けて開放的に暮らすのがよいでしょう、しかし、外気が不快域にある時期は、いかに少ない換気量で快適な空気質を維持するかが重要なのです。なお、次世代省エネルギー基準では、二階建て住宅では、自然換気を選択できるようになっていますが、その基準というのは、本州地域で気密度五d/平方メートル以下、かつ床面積当たり四平方メートル/平方メートルの給排気口を設けるということになっています。このように、建設省でも気密度が五平方メートル/平方メートル程度であれば、一時間に〇・五回以上の自然換気が得られるから、機械換気は不用だという考え方があります。しかし、五平方メートル/平方メートル程度という、いわば中途半端な気密度を人工的につくり出すことは、じつはそう簡単ではありません。
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