コミュニティーとは外部から浮いた存在

2011.11.18

人と人が支えあう生活コミュニティーの見直しは、時代の必然であろう。時代のニーズは、生活コミュニティーの再建にある。居住と医療・介護、教育、産業を社会全体で設計し直さなくてはならない時期に至っている。高経年マンションの建物の老朽化と住民の高齢化という「ふたつの老い」も、超高層が内包する難題も、生活コミュニティーの視点からのアプローチなくしては解決不能だろう。たびたび触れてきた都市再生のスクラップ&ビルドの大奔流への本質的な対抗軸は、ここにしかない。

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社会学者で千葉大学教授は、人間社会が個人から集団へと高層的に結びつく過程を示したうえで、中間存在のコミュニティーをこうとらえる。「『コミュニティー』という存在は、その成立の起源から本来的に「外部」に対して『浮いた』性格のものである、といえるのではないか。言い換えると、コミュニティーづくりということ自体のなかに(ある意味では逆説的にも)『外部とつながる』という要素が含まれているのではないか。またそうした『外部とつながる』というベクトルの存在が、一見それ自体としては静的で閉じた秩序のように見える『コミュニティー』の存在を、相対補完的なかたちで支えているのではないだろうか」(「千葉大学人文社会科学研究第一五号」〇八年一二月)。




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