個人的な嗜好によるところが大きく、一概には言えないだろう。まず、自身や家族がどのようなライフスタイルを望むのかについて、よく考える必要がある。マイホームとは多分に、自分たちの「夢」の達成を第一義に置くべきもの。自分たちがマイホーム購入によって、どのような夢を達成したいのか、何を得たいのかを、個条書きにして書き出してみるといい。「自分だけの空間が欲しい」とか「趣味のための部屋が欲しい」などの夢は都心部・郊外共通であろうが、例えば、通勤や通学の利便性を優先するなら、都心部を選択することになるだろうし、住環境や一定程度の自然環境を望むのであれば郊外の物件だ、となるだろう。
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次に各々の「経済合理性」を考えてみる。ご存じのように、人口動態には「都心回帰現象」が起きて久しい。郊外に住宅を持つ親世代の子供たちは、都心部へ住居を移転させている。今後の地価動向はこの流れを受け、都心部では比較的安定して推移し郊外は基本的にまだ下げ止まりの兆しはない。地方都市はまだら模様である。マイホーム購入をデジタルな長期投資と見るならば、都心部を選択することになるだろうが、どこを選択するにせよ、自身が購入しようとしている地域の傾向をあらかじめきちんと把握し、納得して購入することが大切だ。そして、自身と家族のライフサイクルを考慮する。家族全員の一〇年後、二〇年後の年齢を、エクセルなどのソフトに入力してみるとよい。遠い将来の予測は誰しも難しいものだが、X年後の家族全員の年齢を数値として見るだけでも、イメージがより具体的になる。「子供はあと何年ぐらいで独立するのだろうか?」「自分ぱあと何年で定年になるのだろうか?」など、日常に忙殺されてじっくり考えていなかったことを検討できる。そして、将来の姿にマイホームを当てはめてみる。もし将来売ることを想定するなら、郊外は下落幅が大きい。都心部はそれほどでもないであろう。